猫の糖尿病

insulin-for-cats

当院には内分泌専門診療科が併設されています。内分泌疾患というのは“ホルモン病”のことですね。内分泌疾患のなかでも有名なのが糖尿病です。糖尿病は私たち人間にも非常に馴染み深い病気の一つですが、動物の内分泌疾患にはマニアックな病気たちもあります(クッシング症候群や甲状腺機能低下症とか)。また糖尿病には及びませんがもう一つ有名な病気として、甲状腺機能亢進症というものがあります。人医療では、バセドウ病ともいわれています。これらのように、ペットの病気にも多くの内分泌疾患が存在します。

上の写真は、糖尿病のネコちゃんがインスリンを打ってもらっている写真です。特殊な注射器を用いて、決められた量のインスリンを注射します。糖尿病という病気は、血糖値が下がらなくなる病気ですので、血糖値を下げるためにインスリン治療が不可欠となります。そんな糖尿病という病気を専門に診ているのが内分泌専門診療科です。内分泌専門診療科を立ち上げてから多くの糖尿病のネコちゃんやワンちゃん、また上にも挙げました他の内分泌疾患の子たちを担当させて頂いています。その担当している子たちのおよそ半分以上がセカンドオピニオンです。

専門診療を行なうためには、その分野の知識および経験を持った獣医師が必要となります。当院には獣医師が13名在籍(+分院2名)しています。ただの得意分野や好きな分野ということだけで専門診療科を立ち上げてはおりません。ましてや一人で切り盛りしている動物病院には到底不可能なことです。人の医療では当たり前になっていることも、ペットの医療ではまだまだなこともたくさんあります。お困りのことがあったら何でも頼ってください。宜しくお願い申し上げます。

松波動物病院メディカルセンター 獣医師 松波登記臣

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