狂犬病ワクチン

 

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狂犬病ワクチンの接種シーズンが始まってからもうすぐで2ヶ月が経過しようとしています。狂犬病ワクチンは1年に1回の接種義務がある感染症予防のためのワクチンです。私たちが身を置く動物医療の現場において、法定遵守の扱いに該当する事項です。狂犬病予防法という法律があります。この法律は動物のための法律ではなく、私たち人間が遵守するための法律です。

日本国内では1956年以来発生報告はありませんが、隣国でもある韓国や中国、それと最近まで清浄国であった台湾でも毎年発生報告がされています。また世界規模でみると発生していない国や地域は非常に稀で、毎年5万人規模での感染そして死亡が発生している。狂犬病に感染するとほぼ100%死亡する唯一のウイルス感染症であることは有名ではあるが、毎年これだけの感染者および死亡者を発生させている背景には、人から人への感染がなく大流行に繋がる恐れもないことから、感染症対策の優先度が低くなる傾向があると私は考えています。また流行地域がアフリカやアジアに集中していることから、主に貧困地域に集中していることも非常に感染拡大を防ぐことに難儀になっている理由の一つだと言われています。

狂犬病という字からイメージされるのは、犬だけしか感染しないという認識が非常に強い傾向にあると私は思っており、他にいいネーミングがないかいつも考えてしまうが、狂犬病という感染症は、人も含め哺乳類すべてに感染します。猫の狂犬病、牛の狂犬病、馬の狂犬病、コウモリの狂犬病などなど、世界中には多くの哺乳類が狂犬病に感染するという事例が多く存在します。

少し古いデータにはなってしまいますが2007年の厚生労働省の調査による登録頭数は約674万頭、接種率75.6%であったが、同年のペットフード工業会の全国調査による犬の飼育頭数は約1,252万2,000頭であり、これから割り出される未登録犬も含めた予防注射実施率は約40%と非常に低い接種率になっている。またついでに触れておこうかと思いますが、登録数と飼育数に開きがありますが、狂犬病ワクチンを接種していないこともそうですが、動物病院にもほとんど来たことがない人もその数に含まれていると言われています。実際の数字を出すのが怖いですが、ペットを飼育し始めてから無くなるまで1回も動物病院を訪れたことがない人が全体の60%を占めるとも言われている時代ですので、狂犬病ワクチンも同じように接種率が下がることは言うまでもありませんよね・・・

みなさま!ちゃんと接種しましょうね!!

松波動物病院メディカルセンター 獣医師 松波登記臣

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