災害に備える1

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Photo by Flavia Marques on Pexels.com

今年の6月末〜7月初旬にかけて、西日本を中心に梅雨前線や台風が長く停滞してしまったことで発生した西日本豪雨。またその災害で被災された多くの方々、お亡くなりになられた方々に、心よりお悔やみ申し上げます。また多くのペットも被災したという報道も目にし、獣医師として非常に心が痛みます。

今回は、『災害に備える1』がテーマです。先述しましたように、日本は台風も多く、また世界有数の地震大国であり、ここ数年、年間を通して災害頻度は増えてきています。ですので、災害への備えは欠かせません。いざというときに備え、大切なペットのための防災グッズ、避難グッズを準備しておくことはとても大切です。もし避難が必要となった場合に備え、同行避難についても知っておく必要がありますので、1回目の今回はまずは“準備しておくこと”についてご紹介したいと思います。

まず犬や猫を避難させる前に準備すべきことがいくつかあります。

犬の場合は飼い主に義務付けられている市区町村への登録、鑑札の装着が必要です。そして犬にも猫にも迷子札をつけましょう。動物病院では、その犬や猫の情報をマイクロチップに読み込ませて、首の後ろに注入してもらうこともできます。これらの準備をしておくことで、万が一ペットと離ればなれになってしまっても探しやすくなるはずです。

次に、狂犬病の予防接種やワクチンの接種、ノミやダ二の駆除、トイレのしつけや知らない人に無駄吠えしないよう、人に慣れておくことも重要です。避難の際には、普段の何気ないしつけや予防接種などをきちんと行うことが、いざというときに役立つということがわかります。

また、広域避難所を家族みんなで確認しておくことや避難所の近くの動物病院をチェックしておくこと、ペットを預かってくれる人を探しておくなどといったことも事前準備の項目に入れておくこと。またそれに加えて避難所の場所の地図を家の目につくところに貼っておく、ケージと防災用品をすぐに持ち出せるところに置き、定期的に確認するといったことも大切です。そして災害発生時にペットと一緒にいないことも考えられるため、家族や近所の方と情報を共有しておくことも欠かせません。

個人的に大事だと思っているのが、しつけです。理由は実体験に基づいてお話させて頂きますと、私が体験した“東日本大震災でのボランティア”で目の当たりにした現実があります。多くの方が被災した東日本大震災ですが、報道にも頻繁にペットの被災状況も取り上げられていました。避難所に入れない犬や猫、飼い主と離れ離れになった犬や猫、さらには飼い主を失った犬や猫たちは、ボランティア団体やその有志らが臨時で開設したシェルターに送られて保護されていました。しかしながら、そこで息を引き取るケースも多く、全くご飯を食べなくなってしまったり、24時間ずっと吠えまくって疲れ果てて衰弱していく犬もいたり、それととにかく噛みまくる犬もいました。トイプードル、ダックスフンド、ポメラニアン、ミニピンで経験しました。保護されてから新しい飼い主に譲渡されている犬は、決して先述したような攻撃的な行動には出ていませんでした。前に飼い主のもとで、最低限のしつけはされていたようです。しつけが出来ていないこと、飼い主以外の人とのコミュニケーションが出来ていないこと、家以外の環境下で寝ることが出来ていないこと、などで命を落とす結果になってしまっている現実を見て、私は本当にしつけの重要性を知りました。

上記内容を見て頂き、“ドキッ”としてしまった飼い主さま、今からでも遅くはありませんので、しつけを頑張ってみませんか?

松波動物病院メディカルセンター 松波登記臣

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