
前回の記事『災害に備える1』はこちらから
前回に引き続き、今回も災害に備えるためのお話です。前回は“準備”について書かせて頂きました。今回は、“防災および避難グッズ”です。
まず犬の防災グッズについてですが、抱き上げて避難できない中型犬、大型犬の場合はリードやハーネスが必要となります。また、足にガラスなどが刺さるのを防ぐために犬用の靴もあると便利です。災害時は人間も動物も気が動転しているため、すぐに逃げられるよう普段から犬用の靴を履かせて慣れさせておくのもおすすめです。また大勢の人が一度に避難することを考え、リードは長すぎないものを使いましょう。
小型犬や猫の避難グッズにはキャリーバッグが便利です。キャリーバッグはさまざまな種類が発売されているので、使いやすいものを選んでください。避難するときにはキャリーバッグをガムテープなどでぐるぐる巻きにして補強しておくと安心です。キャリーバッグは避難先でそのままハウスとして使うことができます。
次に犬の避難グッズですが、お薬や療法薬、ペットフード、水は最低限必要です。またペットシーツがあれば排泄物の処理もできます。そして古新聞や段ボール、ガムテープなどでトイレを作ることもできるので、これらも準備しておくと良いでしょう。さらに避難先ではペットを預かってもらう可能性もあるので、ペットの病歴やお薬の名前、アレルギーの有無や飼い主の連絡先などの情報を書いたペット手帳を携帯しておくことをおすすめします。
上記になります。簡単にいくつかご紹介させて頂きましたが、すべてがその子にあてはまることではありません。その子はそこの子なりの創意工夫が必要になると思いますので、家族で話し合ってみてもいいかもしれません。ご参考までに。
松波動物病院メディカルセンター 松波登記臣