お久しぶりです。かなり時間が空いてしまいましたが、久しぶりに記事を書いていこうかと思います。
名古屋どうぶつ内視鏡外科センター
http://www.matsunami.co.jp/senmonsinryou/naisikyou.html
これは私たちがようやく名乗れるようになった名称です。私たちが内視鏡外科、特に腹腔鏡外科を始めてから今年で10年目。これまでに多くの症例に向き合ってきましたが、最近ではかなり困難な症例でも腹腔鏡外科で手術を行うことができるようになってきました。
腹腔鏡下卵巣摘出手術
腹腔鏡下卵巣子宮全摘手術
腹腔鏡下潜在精巣摘出手術
腹腔鏡下胃壁固定術
腹腔鏡下消化管異物摘出手術
腹腔鏡下肝葉全摘出手術(部分含む)
腹腔鏡下胆嚢摘出手術
腹腔鏡下膀胱結石摘出手術
腹腔鏡下門脈シャント結紮術
腹腔鏡下骨盤腔内尿道摘出手術
腹腔鏡補助下膀胱尿道全摘出術
腹腔鏡下各種臓器生検(肝臓、膵臓、消化管、各リンパ節など)
上記以外の内視鏡外科および硬性鏡外科では、
軟性膀胱鏡下膀胱結石摘出手術
軟性内視鏡下鼻腔内腫瘤摘出手術(異物摘出含む)
硬性鏡下鼻腔内腫瘤摘出手術(異物摘出含む)
硬性鏡下耳道内腫瘤摘出手術
硬性鏡下中耳内処置(鼓室胞内含む)
などがあります。これらの手術をこの10年掛けて実施し、腕を磨いてきました。日本特有の小型犬(5キロ以下に限定)に特化した腹腔鏡手術の論文も執筆してきました。また私たちが実施している手術の中には世界初のものも含まれています(論文投稿中のため詳細は控えます)。さらに、これまで私が執筆した文献のなかで高く評価された内容が、世界小動物協会(WSAVA)のガイドラインにも記載されました。
Laparoscopic ovariohysterectomy for dogs under 5 kg body weight
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34535916/
WSAVA guidelines for the control of reproduction in dogs and cats
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jsap.13724
先述しましたように、多くの時間を腹腔鏡手術に費やしてきました。まだまだ自己研鑽や鍛錬が必要な分野でもあり、経験も技術も引き続き磨き続けていかなければいけません。ですが、日本一腹腔鏡手術が多く行われていること、難易度が高い症例にも挑み続けていること、そしてその方法や技術を世界に発信し続けていることは、私たちの成果であり、誇りでもあります。
最後になりますが、非常に難しい単語や専門用語を使ってきましたが、シンプルにまとめますと、
「痛くない手術を提供しています」
です。これからもここや他SNSなどでも情報発信を続けていきたいと思います。また多くの飼い主様に腹腔鏡手術について知ってもらいたい、また同じ獣医師の仲間のみなさまにも是非とも取り組んでいきたいと思ってもらえるようにお伝えできればと思います。
松波動物病院メディカルセンター
院長 松波登記臣