診療情報提供書とは?

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診療情報提供書という文書は、もしかするとあまり馴染みがないものかもしれませんが、実はとある文書の正式名称になります。それは、一般的には『紹介状』と言われています。

医療機関で発行される紹介状は患者の依頼によって作成される場合と、医師が他の病院の方が適切と考えて作成する場合があります。またどちらの場合にも、紹介状を発行する場合には「診療情報提供料」という診療報酬費用がかかることは有名で、診療情報提供料は、診察費などに加えて診療費として請求されます。人医療の場合、公的医療保険が適用されることも周知だと思います。

では動物医療の現場では?

そもそも動物医療の現場における診療報酬は自由診療制度であることは言うまでもありませんが、先述した「診療情報提供料」もその対象になります。つまり、発行する場合には費用が掛かりますが、“いくら”かは不透明なのです。また“無料”という動物病院もあると耳にしたこともあります。。。当院の場合、「診療情報提供料」を作成する際は、3,000円以上は請求させて頂くことにしています。この設定金額に賛否両論あるかもしれませんが、普遍的にみれば一般的かつ常識的な金額だと思います。逆に“無料”というほうが非常識かつ獣医師および獣医業務を安売りしている気がしますし、その内容も非常に容易に想像が出来てしまいますよね(病名と病院の名前だけ書いてあるとか)。

今回は少しだけ真面目な内容で書かせて頂きました。。当院の場合、セカンドオピニオンが多い病院ですので、今回の「診療情報提供書(紹介状)」を目にする機会が多いのですが、先述したように病院によってはその内容、そして書き方、さらに紹介の仕方は本当に様々あるので、人医療に準じてフォーマットは統一したほうが良いのになぁと思う今日この頃でした。

松波動物病院メディカルセンター 獣医師 松波登記臣

 

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